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48.早蕨(さわらび)

早蕨はワラビの新芽で春の山菜。蕨は<イノモトソウ科の常緑性シダ植物。疎林や日当たりのよい山地に生え、早春、先端がこぶし状に巻いた新芽が地下の根茎上から直立して生い出る。これを山菜として食用にする。葉は三回羽状に分裂。羽片の縁が下面に巻きこんで、胞子嚢(のう)群がつく。根茎から蕨粉をとる。[]春。>と大辞林にある。「蕨粉(わらびこ)」は<ワラビの根茎からとったデンプン。蕨糊(のり)や蕨餅(もち)を作る。>とあるが、市販の「わらびもち」の殆んどは名前だけで、原料はイモデンプンなどとのこと。この帖は、薫君の中納言時代二十五歳春の物語。

[主要登場人物]

01.<かおる>、光君の子25、中納言・中納言殿・中納言の君・客人・殿・君。

02.匂宮<におうのみや>、今上帝の第三親王26、兵部卿宮・宮。

03.中君<なかのきみ>、八の宮の二女25、中の宮・姫宮。

04.弁尼君<べんのあまぎみ>、柏木の乳母の娘、ほぼ60数歳、弁。

 

第一章 中君の物語 匂宮との結婚を前にした宇治での生活

[第一段 宇治の新春、山の阿闍梨から山草が届く]

[第二段 中君、阿闍梨に返事を書く]

[第三段 正月下旬、薫、匂宮を訪問]

[第四段 匂宮、薫に中君を京に迎えることを言う]

[第五段 中君、姉大君の服喪が明ける]

[第六段 薫、中君が宇治を出立する前日に訪問]

[第七段 中君と薫、紅梅を見ながら和歌を詠み交す]

[第八段 薫、弁の尼と対面]

[第九段 弁の尼、中君と語る]

 

第二章 中君の物語 匂宮との京での結婚生活が始まる

[第一段 中君、京へ向けて宇治を出発]

[第二段 中君、京の二条院に到着]

[第三段 夕霧、六の君の裳着を行い、結婚を思案す]

[第四段 薫、桜の花盛りに二条院を訪ね中君と語る]

[第五段 匂宮、中君と薫に疑心を抱く]

 

 

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