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43.紅梅(こうばい)

この帖は、匂宮と紅梅大納言家の物語(薫君24歳春の物語)

*前匂兵部卿巻に引き続いて一先ずは、当巻を一回通読した(2013114日、読了)。が、この帖は冒頭の注釈に「後文から、前巻より三、四年後と分る」とあって、話の軸が掴めないまま字面だけは追ったものの、前巻との繋がりが無いまま藤大納言家の話が進むので、それ自体では解釈が収まらず、物語全体からの位置付けとしては、次巻以降の源氏家の話の展開に絡む周辺事情としての下話くらいに思って、次巻以降を読み進むほどに、それぞれの記事が生きてくるのだろう、と何とも頼りない印象のまま読み終えた。ところが次巻の竹河巻は、何とまた薫君15歳の時に話が戻っていて、この紅梅巻が下話になるどころか、この紅梅巻の下話が竹河巻および其以降に語られる、という物語構成になっていることに、竹河巻を読み進む内に分かって来た。で、必然的に竹河巻読了後に、当巻の再読が迫られている(201327)

[主要登場人物]

01.<かおる>、光君の子、女三の宮腹の若君24、源中納言。

02.匂宮<におうのみや>、今上帝の第三親王25、兵部卿宮・宮・君。

03.紅梅大納言<こうばいのだいなごん>、致仕大臣の二男、故柏木の弟56、按察使大納言・大納言・大納言殿・大納言の君。

04.大君<おおいきみ>、紅梅大納言の長女18、麗景殿・春宮の御方。

05.中君<なかのきみ>、紅梅大納言の二女17、西の御方。

06.大夫の君<たいふのきみ>、紅梅大納言の長男11()、男君、若君。

07.真木柱<まきばしら>、鬚黒大将の娘、蛍兵部卿宮未亡人で紅梅大納言と再婚、男君の母46、北の方・母北の方・母上・上・君。

08.宮の御方<みやのおおんかた>、蛍宮と真木柱の娘25()、東の姫君・女君・東・君。

09.夕霧<ゆうぎり>、光君の長男、源殿50、右大臣・大臣。

10.明石の中宮<あかしのちゅうぐう>、今上帝の后43、中宮。

11.今上帝<きんじょうてい>、朱雀院の御子45、内裏。

12.東宮<とうぐう>、今上帝の第一親王31、春宮・宮。

13.大姫君<おおひめぎみ>、春宮妃、源大臣の長女、右大臣殿の女御。

 

第一章 紅梅大納言家の物語 娘たちの結婚を思案

[第一段 按察使大納言家の家族]

[第二段 按察使大納言家の三姫君]

[第三段 宮の御方の魅力]

[第四段 按察使大納言の音楽談義]


第二章 匂兵部卿の物語 宮の御方に執心

[第一段 按察使大納言、匂宮に和歌を贈る]

[第二段 匂宮、若君と語る]

[第三段 匂宮、宮の御方を思う]

[第四段 按察使大納言と匂宮、和歌を贈答]

[第五段 匂宮、宮の御方に執心]

 

 

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