40.御法(みのり)
「御法」は<御法要>即ち<お葬式>。この帖は、光る源氏の准太上天皇時代五十一歳三月から八月までの物語。
[主要登場人物]
01.光る源氏<ひかるげんじ>、源氏殿51歳、六条の院・院。
02.紫の上<むらさきのうえ>、源氏殿の妻41歳、女君・上・婆。
03.今上帝<きんじょうてい>、朱雀院の御子25歳、内裏・内裏の上。
04.匂宮<におうのみや>、今上帝の第三親王5歳、三の宮・宮。
05.明石の中宮<あかしのちゅうぐう>、今上帝の后23歳、后の宮・中宮・宮。
06.明石の御方<あかしのおおんかた>、源氏の妻46歳(注記;若菜下巻に於いて紫の上の年齢が従来の源氏殿の8歳下から10歳下に変更されたので、以前は明石君を紫の上より3歳年上と見ていたものが、此処では5歳年上ということになってしまう。が、諸般との整合性を考慮して、年齢については紫の上だけを変更して、他の人は基本的に従来のままとする。ただし、明石君については原文明示がなく推定であり、事情も少々複雑なので、元々が据わりが悪い。問題があれば後で見直す。)、明石の御方・明石。
07.秋好中宮<あきこのむちゅうぐう>、冷泉院の后42歳、冷泉院の后の宮。
08.致仕大臣<ちぢのおとど>、藤原殿57歳(推)、大臣。
09.夕霧<ゆうぎり>、源氏殿の長男、源君30歳、大将の君・大将・君。
10.花散里<はなちるさと>、、源氏殿の妻、源君母代50歳代後半(推)、花散里の御方。
[第一段 紫の上、出家を願うが許されず]
[第二段 二条院の法華経供養]
[第三段 紫の上、明石御方と和歌を贈答]
[第四段 紫の上、花散里と和歌を贈答]
[第五段 紫の上、明石中宮と対面]
[第六段 紫の上、匂宮に別れの言葉]
[第一段 紫の上の部屋に明石中宮の御座所を設ける]
[第二段 明石中宮に看取られ紫の上、死去す]
[第三段 源氏、紫の上の落飾のことを諮る]
[第四段 夕霧、紫の上の死に顔を見る]
[第五段 紫の上の葬儀]
[第一段 源氏の悲嘆と弔問客]
[第二段 帝、致仕大臣の弔問]
[第三段 秋好中宮の弔問]