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24.胡蝶(こてふ)

胡蝶は昆虫のチョウ、ちょうちょ。「てふ」の音読みは新仮名使いの「ちょう」だから、旧仮名遣いの「てふてふ」を不思議に思ったこともある。ただ、「てふ」は<〜という>という事象を客体視する言い方でもあり、「こ」が「来(く、来る・行く)」の命令形「来(こ、来い)」でもあるので、「こてふ」には<来いってば、来なってさ、呼んでるよ>みたいな遊び言葉の面白さがある。この帖は、光る源氏の太政大臣時代三十六歳の春三月から四月の物語。

[主要登場人物]

01.光る源氏<ひかるげんじ>36、大臣の君・主人の大臣・大臣・殿。

02.夕霧<ゆうぎり>、光る源氏の長男15、殿の中将の君・中将の君・殿の中将・中将・君。

03.紫の上<むらさきのうえ>、源氏の正妻28、春の上・上。

04.玉鬘<たまかづら>、内大臣の娘22、西の対の姫君・対の御方・姫君・女君・君・女。

05.内大臣<ないだいじん>、藤原大臣42()、内の大殿・父大臣・大臣。

06.蛍兵部卿宮<ほたるひょうぶきょうのみや>33()、兵部卿宮・宮・親王・君。

07.柏木<かしわぎ>21、内の大殿の中将・岩漏る中将。

08.秋好中宮<あきこのむちゅうぐう>27、中宮・宮。

09.鬚黒大将<ひげくろだいしょう>32、右大将・大将。

 

第一章 光る源氏の物語 春の町の船楽と季の御読経

[第一段 三月二十日頃の春の町の船楽]

[第二段 船楽、夜もすがら催される]

[第三段 蛍兵部卿宮、玉鬘を思う]

[第四段 中宮、春の季の御読経主催す]

[第五段 紫の上と中宮和歌を贈答]

 

第二章 玉鬘の物語 初夏の六条院に求婚者たち多く集まる

[第一段 玉鬘に恋人多く集まる]

[第二段 玉鬘へ求婚者たちの恋文]

[第三段 源氏、玉鬘の女房に教訓す]

[第四段 右近の感想]

[第五段 源氏、求婚者たちを批評]

 

第三章 玉鬘の物語 夏の雨と養父の恋慕の物語

[第一段 源氏、玉鬘と和歌を贈答]

[第二段 源氏、紫の上に玉鬘を語る]

[第三段 源氏、玉鬘を訪問し恋情を訴える]

[第四段 源氏、自制して帰る]

[第五段 苦悩する玉鬘]

 

 

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