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16.関屋(せきや)

｢関屋｣は＜関守の住まい、または、番小屋＞と古語辞典にある。｢関守(せきもり)｣は＜関所を守る役人、または、番人＞。また、｢関｣は｢せく(塞く・堰く)｣と同じ語源の形容詞｢せし(狭し)｣の名詞形と動詞形と考えられ、＜狭める－塞き止める－隔てる＞を含意する、との事。この帖は光る源氏の須磨明石離京時代から帰京後までの空蝉の物語。

[主要登場人物]

01.光る源氏<ひかるげんじ>、二十九歳、殿。

02.空蝉<うつせみ>、伊予介の後妻、帚木・女君。

03.伊予介<いよのすけ>、空蝉の夫、常陸・常陸守。

04.紀伊守<きいのかみ>、伊予介の子、河内守・守。

05.小君<こぎみ>、空蝉の弟、右衛門佐・佐。

第一章　空蝉の物語　逢坂関での再会の物語

[第一段　空蝉、夫と常陸国下向]

[第二段　源氏、石山寺参詣]

[第三段　逢坂の関での再会]

第二章　空蝉の物語　手紙を贈る

[第一段　昔の小君と紀伊守]

[第二段　空蝉へ手紙を贈る]

第三章　空蝉の物語　夫の死去後に出家

[第一段　夫常陸介死去]

[第二段　空蝉、出家す]