17.絵合(ゑあはせ)
｢絵合せ｣は＜物合わせの一。平安時代、参加者を左右に分け、両方から絵、または絵に和歌などを添えたものを出し合い優劣を争った遊び。＞と大辞泉にある。この帖は、光る源氏の内大臣時代三十一歳春の後宮制覇の物語。
[主要登場人物]
01.光る源氏<ひかるげんじ>、三十一歳。内大臣・大臣・大殿・殿。
02.齋宮女御<さいぐうのにょうご>、源氏の養女。
前齋宮・齋宮の女御・齋宮・梅壺の御方・梅壺・宮。
03.冷泉帝<れいぜいてい>、今上帝。帝・内裏・主上。
04.頭中将<とうのちゅうじょう>、源氏の従兄弟。権中納言・中納言。
05.弘徽殿女御<こうきでんのにょうご>、頭中将の娘。弘徽殿・女御・御女。
06.朱雀院<すざくいん>、源氏の兄。院・院の帝。
07.藤壺宮<ふじつぼのみや>、冷泉帝の母。中宮・宮。
08.紫の上<むらさきのうえ>、源氏の正妻。女君。
[第一段 朱雀院、前斎宮の入内に際して贈り物する]
[第二段 源氏、朱雀院の心中を思いやる]
[第三段 帝と弘徽殿女御と斎宮女御]
[第四段 源氏、朱雀院と語る]
[第一段 権中納言方、絵を集める]
[第二段 源氏方、須磨の絵日記を準備]
[第三段 三月十日、中宮の御前の物語絵合せ]
[第四段 「竹取」対「宇津保」]
[第五段 「伊勢物語」対「正三位」]
[第一段 帝の御前の絵合せの企画]
[第二段 三月二十日過ぎ、帝の御前の絵合せ]
[第三段 左方、勝利をおさめる]
[第一段 学問と芸事の清談]
[第二段 光る源氏体制の夜明け]
[第三段 冷泉朝の盛世]
[第四段 嵯峨野に御堂を建立]