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4.夕顔(ゆふがほ)

一年生のつる草。夏の夕方、白い花を開く。実は実用になる。(中田祝夫編古語辞典小学館より)。｢実は実用｣とは、主にマルユウガオの実を細長く削いで乾かした干瓢のこと。この帖は、光る源氏の十七歳夏から立冬の日までの物語

[主要登場人物]

01.光る源氏(ひかるげんじ)、十七歳　参議兼近衛中将、君・帝の御子。

02.夕顔(ゆうがお)、故三位中将の娘、頭中将の愛人、女・常夏・女君。

03.六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)、故東宮の妃、源氏の愛人、六条わたり・女。

04.空蝉(うつせみ)、故中納言兼衛門督の娘、伊予介の後妻、北の方・女房。

05.軒端荻(のきばのおぎ)、伊予介の娘、紀伊守の兄妹、片つ方人・娘。

06.頭中将(とうのちゅうじょう)、左大臣の嫡男、源氏の妻葵の上の兄、頭中将・中将殿・君・中将・頭の君大夫、蔵人頭兼近衛中将。

07.惟光(これみつ)、大弐乳母の子、源氏の乳兄弟、惟光・大夫。

08.伊予介(いよのすけ)、空蝉の夫、伊予介・伊予。

09.右近(うこん)、夕顔の乳母の子、右近・右近の君・女。

10.小君(こぎみ)、源氏が後見する空蝉の弟、故中納言兼衛門督の子、伊予の家の小君。

[第一段　源氏、五条の大弐乳母を見舞う]

[第二段　数日後、夕顔の宿の報告]

[第一段　空蝉の夫、伊予国から上京す]

[第一段　霧深き朝帰りの物語]

[第一段　源氏、夕顔の宿に忍び通う]

[第二段　八月十五夜の逢瀬]

[第三段　なにがしの院に移る]

[第四段　夜半、もののけ現われる]

[第五段　源氏、二条院に帰る]

[第六段　十七日夜、夕顔の葬送]

[第七段　忌み明ける]

[第一段　紀伊守邸の女たちと和歌の贈答]

[第一段　四十九日忌の法要]

[第一段　空蝉、伊予国に下る]