50.東屋(あづまや)
この帖は、薫君の大納言時代*二十六歳秋八月から九月までの物語。 *「二十六歳」と冒頭概要にあるが、私見では、薫殿27歳の、7月から9月までの秋の物語。
[主要登場人物]
01.薫<かおる>、故光君の子27歳、右大将・大将殿・大将・殿・君。
02.匂宮<におうのみや>、今上帝の第三親王28歳、兵部卿宮・宮。
03.今上帝<きんじょうてい>、故朱雀院の御子48歳、帝・内裏・当代。
04.明石中宮<あかしのちゅうぐう>、今上帝の后46歳、大宮・后の宮。
05.夕霧<ゆうぎり>、故光君の長男、源氏殿53歳、右の大殿・大殿。
06.紅梅大納言<こうばいのだいなごん>、故致仕大臣の二男、故柏木の弟59歳、按察使大納言。
07.女三の宮<おんなさんのみや>、薫の母48歳、母宮・入道の宮。
08.女二の宮<おんなにのみや>、今上帝の第二内親王16歳、姫宮・宮・帝の御かしづき女・当代の御かしづき女。
09.中君<なかのきみ>、故八宮の二女27歳、宮の上・宮の北の方・上・女君・君。
10.浮舟<うきふね>、故八宮の妾腹子21歳、姫君・御方・西の御方・君。
11.弁尼君<べんのあまぎみ>、柏木の乳母の娘、60代半ば、弁の尼君・尼君・弁。
12.左近少将<さこんのしょうしょう>、浮舟への求婚者22歳、左近の少将殿・少将殿・少将の君・少将・朝臣。
13.中将の君<ちゅうじょうのきみ>、浮舟の母、守夫人、常陸殿・母北の方・母君・母上・北の方。
14.常陸介<ひたちのすけ>、浮舟の継父、常陸守・守・守の主・父主。
15.浮舟の乳母<うきふねのめのと>、御方の乳母・乳母。
[第一段 浮舟の母、娘の良縁を願う]
[第二段 継父常陸介と求婚者左近少将]
[第三段 左近少将、浮舟が継子だと知る]
[第四段 左近少将、常陸介の実娘を所望す]
[第五段 常陸介、左近少将に満足す]
[第六段 仲人、左近少々を絶賛す]
[第七段 左近少将、浮舟から常陸介の実娘にのり換える]
[第八段 浮舟の縁談、破綻す]
[第一段 浮舟の母と乳母の嘆き]
[第二段 継父常陸介、実娘の結婚の準備]
[第三段 浮舟の母、京の中君に手紙を贈る]
[第四段 母、浮舟を匂宮邸に連れ出す]
[第五段 浮舟の母、匂宮と中君夫妻を垣間見る]
[第六段 浮舟の母、左近少将を垣間見て失望]
[第一段 浮舟の母、中君と談話す]
[第二段 浮舟の母、娘の不運を訴える]
[第三段 浮舟の母、薫を見て感嘆す]
[第四段 中君、薫に浮舟を勧める]
[第五段 浮舟の母、娘に貴人の婿を願う]
[第六段 浮舟の母、中君に娘を託す]
[第一段 匂宮、二条院に帰邸]
[第二段 匂宮、浮舟に言い寄る]
[第三段 浮舟の乳母、困惑、右近、中君に急報]
[第四段 宮中から使者が来て、浮舟、危機を脱出]
[第五段 乳母、浮舟を慰める]
[第六段 匂宮、宮中へ出向く]
[第七段 中君、浮舟を慰める]
[第八段 浮舟と中君、物語絵を見ながら語らう]
[第一段 乳母の急報に浮舟の母、動転す]
[第二段 浮舟の母、娘を三条の隠れ家に移す]
[第三段 母、左近少将と和歌を贈答す]
[第四段 母、薫のことを思う]
[第五段 浮舟の三条のわび住まい]
[第一段 薫、宇治の御堂を見に出かける]
[第二段 薫、弁の尼に依頼して出る]
[第三段 弁の尼、三条の隠れ家を訪ねる]
[第四段 薫、三条の隠れ家の浮舟と逢う]
[第五段 薫と浮舟、宇治へ出発]
[第六段 薫と浮舟の宇治への道行き]
[第七段 宇治に到着、薫、京に手紙を書く]
[第八段 薫、浮舟の今後を思案す]
[第九段 薫と浮舟、琴を調べて語らう]