28.野分(のわき)
「野分」は<今の9月頃に吹く台風。暴風。>と古語辞典にある。今の9月は、旧暦カレンダーではほぼ陰暦8月(葉月)。この帖は、光る源氏の太政大臣時代三十六歳の秋野分の物語。
[主要登場人物]
01.光る源氏<ひかるげんじ>、36歳、大臣・殿。
02.夕霧<ゆうぎり>、光る源氏の長男15歳、中将の君・中将・朝臣・君。
03.玉鬘<たまかづら>、内大臣の娘22歳、西の対・女君・女。
04.内大臣<ないだいじん>、藤原殿42歳(推)、父の大臣・内の大殿。
05.雲井雁<くもいのかり>、藤二姫17歳、姫君。
06.秋好中宮<あきこのむちゅうぐう>、27歳、中宮・宮。
07.紫の上<むらさきのうえ>、28歳、南の上・女君・女。
08.花散里<はなちるさと>、40歳代(推)、東の御方・東の町。
09.明石御方<あかしのおおんかた>、31歳(推)、明石の御方・北の御殿。
10.明石姫君<あかしのひめぎみ>、8歳、姫君。
11.大宮<おおみや>、70歳前後、祖母宮・宮。
[第一段 八月野分の襲来]
[第二段 夕霧、紫の上を垣間見る]
[第三段 夕霧、三条宮邸へ赴く]
[第四段 夕霧、暁方に六条院へ戻る]
[第五段 源氏、夕霧と語る]
[第六段 夕霧、中宮を見舞う]
[第一段 源氏、中宮を見舞う]
[第二段 源氏、明石御方を見舞う]
[第三段 源氏、玉鬘を見舞う]
[第四段 夕霧、源氏と玉鬘を垣間見る]
[第五段 源氏、花散里を見舞う]
[第一段 夕霧、雲井雁に手紙を書く]
[第二段 夕霧、明石姫君を垣間見る]
[第三段 内大臣、大宮を訪う]