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22.玉鬘(たまかづら)

「玉鬘」は<古代の装飾品の一。多くの玉を糸に通した髪飾り。>とあり、また<かつら・かもじの美称。>とも大辞泉にある。更に、歌で<玉鬘を頭にかけるところから、「懸く」またその「かけ」の類音「影」にかかる。>枕詞、ともある。この帖は、十七歳の光君が図らずも看取る事になった夕顔と呼称された女と今の内大臣との間の子である、玉鬘なる姫君の筑紫時代と光る源氏の太政大臣時代三十五歳の夏四月から冬十月までの物語。

[主要登場人物]

01.光る源氏<ひかるげんじ>35、光る源氏・大臣・大臣の君・殿。

02.夕霧<ゆうぎり>、光る源氏の長男14、中将・中将の君。

03.紫の上<むらさきのうえ>、源氏の正妻27、対の上・殿の上・上・女君・君。

04.玉鬘<たまかづら>、内大臣の娘21、若君・姫君・御方・君・西の対・藤原の瑠璃君。

05.内大臣<ないだいじん>41()、内の大臣・父大臣・大臣・父君・中将殿。

06.花散里<はなちるさと>、東の御方・夏の御方・御方。

07.明石の御方<あかしのおほんかた>30()、明石の御方・北のおとど・明石。

08.末摘花<すえつむはな>、末摘。

09.乳母<めのと>60歳前後()、玉鬘の乳母、御乳母・祖母おとど・おとど・母おとど・老い人。

10.豊後介<ぶんごのすけ>27()、玉鬘の乳母子、介・兵藤太。

11.大夫監<たゆうのげん>、玉鬘への求婚者、大夫監・監。

12.右近<うこん>、紫の上付きの女房40()、右近。

13.三条<さんじょう>、玉鬘付きの女房、三条。

 

第一章 玉鬘の物語 筑紫流離の物語

[第一段 源氏と右近、夕顔を回想]

[第二段 玉鬘一行、筑紫へ下向]

[第三段 乳母の夫の遺言]

[第四段 玉鬘への求婚]

 

第二章 玉鬘の物語 大夫監の求婚と筑紫脱出

[第一段 大夫の監の求婚]

[第二段 大夫の監の訪問]

[第三段 大夫の監、和歌を詠み贈る]

[第四段 玉鬘、筑紫を脱出]

[第五段 都に帰着]

 

第三章 玉鬘の物語 玉鬘、右近と椿市で邂逅

[第一段 岩清水八幡宮へ参詣]

[第二段 初瀬の観音へ参詣]

[第三段 右近も初瀬へ参詣]

[第四段 右近、玉鬘に再会す]

[第五段 右近、初瀬観音に感謝]

[第六段 三条、初瀬観音に祈願]

[第七段 右近、主人の光る源氏について語る]

[第八段 乳母、右近に依頼]

[第九段 右近、玉鬘一行と約束して別れる]

 

第四章 光る源氏の物語 玉鬘を養女とする物語

[第一段 右近、六条院に帰参する]

[第二段 右近、源氏に玉鬘との邂逅を語る]

[第三段 源氏、玉鬘を六条院へ迎える]

[第四段 玉鬘、源氏に和歌を返す]

[第五段 源氏、紫の上に夕顔について語る]

[第六段 玉鬘、六条院に入る]

[第七段 源氏、玉鬘に対面する]

[第八段 源氏、玉鬘の人物に満足する]

[第九段 玉鬘の六条院生活始まる]

 

第五章 光る源氏の物語 末摘花の物語と和歌論

[第一段 歳末の衣配り]

[第二段 末摘花の返歌]

[第三段 源氏の和歌論]

 

 

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